アナ金融塾〜経済の基本である借金と金利について(その1)
ども!アナキンです。
最近ブログは本当に放置しすぎていたので、久々に更新します。
本当はもっとブログとかnoteとか書いていきたいのですが、公私共に色々あるしtwitterでも色々あるしで全て停滞していました。
こういうカオスな状況から抜け出すべく、ブログを書いて気分一新しましょう。
今回の話題は今までとは打って変わって経済ネタでも書いていきましょうか。
経済ネタを書こうかと思ったきっかけはこちらになります。↓
今回番外編。ヘビーな人生相談にお答え。
— サウザー (@Fist_of_Phoenix) 2018年6月2日
サウザーラジオ番外編 消費者金融から400万円借りています - サウザーhttps://t.co/cMyNtB7VVC#Voicy
実はアナキン、サウザーさんのvoicyにゲスト出演していました。
みなさん聞いてくださいね〜。
この回を要約すると、ある質問者さんが消費者金融に400万の借金があるなかで、どうしたらいいでしょうか? というものです。
サウザーさん、アナキンの回答はぜひぜひ放送を聞いてください。
と、この回を収録し終えて思ったのが、借金を理解していない人がいるのか?ということ。
金利、返済、元金、ということを正確に理解していない人が世の中には結構いるのかもしれない、ということを改めて認識しました。。。。
だいぶ前に幸福の資本論について書評をブログに書いたときに、割引現在価値を理解することが経済を学ぶ第1歩だ!みたいなことを書きましたが、訂正します。
借金と金利と元金と返済の仕組みを理解することが経済を学ぶ第1歩とします。
そもそもの金利や元金返済とかの話をぶっ飛ばして割引現在価値を語るのは、ちょっとやりすぎだったんです。
金利とはなんぞや、元金とはなんぞや、ここから勉強してください。
そして、voicyでのアナキン回答を一言で言うと経済を勉強せよ!ということになります。
これをコンコンと語りました。
まあでも、あの収録を撮り終わった後も、質問者が何をどう勉強したらいいのか理解できるのか少々不安が残りました。少しググってみたのですが、これで借金について理解できるのだろうか?と思ったのですね。
ググって最初に出てくるサイト↓これ系のやつもありますし、、、、
そこで僕は、何をどう勉強するべきなのか、このブログで解説してやろう!と思い立ったのですね。
まあ、基本のキについて解説することもたまにはいいでしょう。
ではアナ金融塾の開校です。
目次
1.借金とはなんぞや?
借金という言葉を知らない人はさすがにいないだろう。
この言葉を聞いたことがない人はいないはずだ。
借金とは文字通り、他人からお金を借りる行為である。
ここでいう他人とは様々である。
両親、友人、知人、親戚、銀行、消費者金融、街金、ヤミ金etc
個人から借りることも企業から借りることもできる。基本的に誰が誰から借りてもオッケーな世界である。
借りたエロDVDを返すのと同じように借りたお金も返すのが基本である。
(いまのご時世、DVDとかも借りないんだろうね笑)
ここにルーク君という人がいるとしよう。
ルーク君は銀行から400万円を借りたとする。
銀行から渡されたオレンジ色の箱が借りた400万円のお金だと思って欲しい。
ルーク君も緑色の箱を銀行に渡している。
これはなんだか理解できるだろうか?
ルーク君は銀行にお金を渡しているのである。
お金を銀行から受け取って、お金を銀行へ渡す行為が借金を理解する最初のステップだ。
借りたお金をお金で返しているのだから、理解はできるだろう。
当然ではあるが、銀行からお金を借りてルーク君が銀行へお金を返すまでの時間は開きがある。(この時間の開きこそ借金を理解する本質になる。時間は借金を理解するのに大事な概念だ)
お金を借りて、ある程度の期間をおいてからお金を返す行為が返済と呼ばれるものである。借りたお金(元金)を一定期間経った後に返す(返済)。これが借金の一連の流れね。
ではルーク君が渡している緑色の箱の中身(返済額)がどうなっているのか正確に理解しているだろうか?
緑色の返済額はオレンジ色の借金とは同じ金額ではないことはわかっているだろうか?
それぞれの箱の金額を図にしたものがこちらである。
銀行が貸した金額=元金というのは大事な概念なので絶対に抑えて欲しい。
元金(貸したお金)と返済額は異なる。
返済額の方が大きくなっていることがわかるだろう。
元金が400万円なのに対して返済額は656万円になる。
ここでの条件は
金利12%
元利均等返済(今日はここまで解説しない。気になるならググって)
返済期間9年
毎月の返済額60,737円
ボーナスによる増額返済なし
でこういう結果になる。
(しっかし、この条件は解説するのにすごくいいわ)
元金が400万円なのに対して返済額は656万円になるからくりを次章で解説しよう。
2.利息と金利とは?
さきほど元金と返済額に差額が発生していることを解説した。
いくら経済に疎い人間であっても借金をしたら余分にお金を払うことぐらいは知っているだろう。
この余計に支払っているお金を利息という。
今回の例でいうとこうなる
返済額656万円 ー 元金400万円 = 利息256万円
利息とは何かというとお金を借りるのに支払うレンタル料のことである。
レンタル代が利息の正体である。
400万円借りて9年間かけて月に約6万円返済すると256万円余分にかかるということだ。9年間のレンタル料が256万円、ということになる。
ではこの256万円はどのように計算するのか?
ここで登場するのが金利。
今回の例では金利は12%。
金利が何を意味するのかというと、1年間借金した場合のレンタル料を決める数字となる。
残っている元金(残債)に金利を掛けて計算したものが利息となる。
利息=残っている元本×金利
今回の例だと、1年目は400万円(元金)×12%=利息48万円(ざっくり計算) となる。
金利が上がれば支払い利息も上がる、金利が低ければ支払い利息も下がる、という仕組みだ。
1年目の利息は48万円となるわけだが、当然お金を借りている9年間ずっと利息の支払いが続くこととなる。
2年目3年目、、、、9年目の利息を合計した金額が256万円となる。
元金400万円に対して返済額が656万円になるからくりの正体はこれである。
今回の例では月々の返済額は約6万となっている。
この6万円がどのように使われることとなるか知っているだろうか?
その返済額の内訳について次で語ろうか。
ここを理解しているかどうかが借金をわかっているかどうかの分岐点になる。
3.返済額の内訳を知っていますか?
毎月の返済額は今回の例だと6万円となる。
ではここでクイズ。
ルーク君は400万円の借金をして1ヶ月が経ちました。
ルーク君は銀行に借金の返済をするため60,737円を銀行へ渡しました。
金利は1年間で12%の計算になります。
1ヶ月分の借金返済をした後、ルーク君が持っている残りの借金はいくらでしょうか?
①4,000,000円
②3,939,263円
③3,979,263円
④4,040,000円
twitterでも同じクイズを出してみた。
金融クイズその1
— アナキン (@AnnyJedi) 2018年6月4日
借金400万円、金利12%、月々の支払いが60,737円のローンがあります。初回の返済が終わった後の残りの借金はいくらになるでしょーか?
回答期限を1週間にしているので最終結果は先になるが、回答すると現段階の回答割合が出てくるので、ぜひぜひみんなも回答して欲しい。
みなさん大丈夫?
正解は③の3,979,263円〜!!!
正解者にはアナキン君カードを贈呈しよう笑
では回答の解説といこう。
まず計算するのは利息の金額である。
計算式はさきほど解説したのでわかりますね。
元金×金利=利息
なので
400万円×12%÷12ヶ月=利息 となる。
12ヶ月で割るのは大丈夫かね?12%は1年間の金額なので、それを1ヶ月ぶんにするために12ヶ月で割っている。
1ヶ月目の利息は40,000円となる。(図①、②)
月々の支払い金額は60,737円である。
このうち利息の支払いは40,000円となることがわかった。
60,737円 ー 40,000円 =20,737円の差額がまだ残っている。
この20,737円がどのように使われるかわかっているかな?
差額20,737円こそ借金返済のお金になっているのである。
なので1ヶ月目の支払いが終わった段階での元金は
4,000,000円 ー 20,737円 =3,979,263円
となるのである。(図③)
図解するとこのようになる。
ここまで見て、どのような感想を持ったであろうか。
月々の60,737円の支払いの内訳の実に66%が利息の支払いに消えており、残った3分の1の20,737円が借金の返済になっているのである。
3分の1しか借金返済に回らないのである。
私の個人的な感想では、月々の返済が3分の1にしかならない現実が馬鹿らしく感じてしまう。頭がいい人なら銀行が月々の返済額をいくらにしたら永遠と収益を上げられることができるかわかるだろう。
では、この恐ろしいゲームの終わりはどうなるのか、次に解説していこう。
4.借金を完済するためにはどうすべきなのか?
ルーク君の借金返済はどのようにしたら終わるのか。
それは元金が0円になった時である。
月々の返済を繰り返し繰り返し、9年たてば晴れて完済となる。
400万円、年利12%、月々返済金額60,737円の条件では9年かかる。
条件をいろいろと変えれば返済期間が短くもなれば長くもなる。
借金している人が簡単に変えられる条件というのは月々の返済額ぐらいだ。
月々の返済金額を88,978円にすると丸5年で完済となる。
ここらへんの計算ができて初めて借金をどうするのか、という議論ができるのである。
私は自己破産の知識が少ないので、破産すべきなのかどうかというところを断言するのは難しい。色々と制約も出てこよう。
自分の支払い能力と時間と自己破産のメリットデメリットを天秤にかけて判断すべきだろう。
自己破産についてはサウザー氏のアドバイスにそって勉強されるのがいいと思う。
自己破産にしろ、死ぬ気で返済にしろ、勉強して現状を理解することが第1歩である。
少ない金融知識を総動員して本気でブログを書いてみた。
ちなみに各自で借金のシミュレーションを行う場合は下記サイトなどが参考になる。
ここのサイトに各種条件を打ち込めば色々と計画が立てられるようになる。
みなさんのファイナンシャルリテラシー向上に役にたてば幸いだ。
ではまた〜!